日時: 平成11年10月15日(金)11:00〜16:30
会場:
慶應大学理工学部(日吉、矢上台)厚生棟大会議室
東急東横線日吉駅下車徒歩10分
議題 小特集「サイバースペース」および一般
参加費: 研究会会員無料、非会員2,000円
(1) ナビゲーション行動としてのWWW検索
○新垣紀子(NTT) 野島久雄(NTT)
人がWWW検索を行っている過程を街のなかにおける移動(ナビゲーション)と対比させながら、類似点や相違点をそれぞれの場面における実験を比較することによって明らかにする。
(2)
GISベースの多目的3次元仮想都市空間の構築
杉原 健一、松島 桂樹(岐阜経済大学)
21世紀、最重要な新社会基盤のひとつになるであろう都市情報システムにおいて、環境、防災、福祉、景観、新設の公共事業等の3次元情報を含む膨大なデータを提供することが求められている。例えば、景観や公共事業について、建物や高速道路など新設される土木施設の3次元CGをインターネットで公開し、市民が行政と対話することができるWeb上の都市景観評価システムを構築する。
(3)
ネットニュースのスレッドからの番組自動生成
○ 矢部 純(ソニー) 高橋 伸(東工大) 柴山 悦哉(東工大)
ネットニュースで行われた議論における投稿者関係や意見のやりとりの様子を
理解し易くするために、議論をTVの討論番組のように見せる手法を提案する。また、この手法を使ってTVMLで書かれた台本を自動作成するシステムを紹介する。このシステムは、まずネットニュースのスレッドから引用情報にもとづいたシリアライズによって番組の脚本を作成し、それに投稿者やリファレンス等から抽出される意見のやりとりの様子を効果的に見せる演出を付加することで台本を作成する。
(4)
仮想社会PAWにおける携帯電話機能の実装と評価
○辻 貴孝(電通大) 松田晃一(ソニー)
インターネット上のマルチユーザ仮想社会PAWにおいて、遠距離のユーザとのコミュニケーションを可能にするて携帯電話機能を実装した。本稿では、この携帯電話機能の概要と実装方法、及び、利用動向調査の結果を述べ評価する。
(5)
物理的な実体を利用したコミュニケーション支援
○葛岡英明(筑波大)、Saul Greenberg(カルガリー大)
地理的に分散した共同作業チームのメンバー同士のアウェアネスを支援するために、人形等の物理的な実体を遠隔地のメンバーの代理として利用し、アウェアネスからリアルタイムの気軽なインタラクションまで支援することを試みた。
(6)
没入型コミュニケーション技術に関する最新研究動向
〇石橋 聡、河野 隆志、志和 新一(NTT)
没入型の三次元仮想環境を利用した双方向コミュニケーションシステムに関して研究動向調査を行った。入出力技術、ヒューマンインタラクション技術、伝送・制御技術、サービス応用について最新動向を紹介する。
(7) 仮想空間における風圧による力覚提示
〇鈴木 由里子、河野 隆志、石橋 聡(NTT)
没入型仮想環境で使用することを目的として、現実世界の操作者の身体や所持物に風を受ける物体を取り付け、仮想環境のイベントに合わせて風を制御し、現実世界の風を受ける物体に対して風圧を与え操作者に圧力として提示することで、操作者の身体や所持物に力覚を提示する方法を提案し、プロトタイプについて報告する。
照会先: 椎尾一郎(玉川大学)
e-mail: siio(at)eng.tamagawa.ac.jp
Tel (042)739-8413 Fax (042)739-8858